ドライカーボンとは、カーボン繊維に樹脂を染みこませたプリプレグシートを使用して、オートクレーブと呼ばれる圧力釜で焼き上げます。
カーボンと呼ばれるものは、一般的に「ウェットカーボン」の事を指します。ウェットカーボンは「カーボンクロス」を使います。カーボンクロスは繊維の結束力が非常に弱く、手作業で製作するため簡単に「ヨレ」てしまいます。ウェットカーボンでは「ヨレ」を防ぐことは事実上不可能です。「ヨレ」てしまったカーボンは見た目に大きく影響してしまいます。
一方、「プリプレグシート」は、樹脂を染みこませた状態のため、繊維の結束力が非常に高く「ヨレ」ることは全くといってありません。
見た目は一目瞭然です。お手元のウェットカーボンを見て下さい。曲面などは必ずと言って良いほど「ヨレ」ています。弊社製品は「ヨレ」の無い、最高の仕上がりです。
なお、ドライカーボンとウェットカーボンの違いは他にもあります。それは「重量」です。
ドライカーボンは硬いため剛性が高く、製品を薄く出来ます。薄くすることで、ひとつの部品に使う材料を少なくする事が出来るので、結果的に非常に軽量な部品となります。
※一部ドライカーボン製ではない商品があります。
一般的にカーボンには織り方が2種類あります。
カーボンの生地、カーボンの繊維の編み方を示す言葉で、1つは「平織」、もう1つは「綾織」という織り方です。
ウェットカーボンでは、剛性の平織、見た目の綾織と言われておりましたが、弊社製品はプリプレグを使用したドライカーボン製のため、平織と綾織の剛性の差はほとんどありません。
平織とは、カーボンの繊維の束が交互に編み込まれています。その為、カーボンの柄はチェッカーフラッグの様に見えます。平織の特徴は施工が簡単で、交互に編み込まれていることから、剛性が出るためレーシングマシンを中心に多く普及してます。その為、カーボン=平織というイメージがあり多くの人に知られています。
綾織とは、カーボンの繊維の束が1束飛ばしで編み込まれています。その為、カーボンの柄は斜めに現れ大きく見えます。綾織の特徴は、何と言っても見た目で、一つ一つのカーボンの柄が綾織だと強調され、美しく見えます。通常、綾織は施工が難しく平織に比べ綾織の方が高価ですが、弊社ではドライカーボンのため、平織・綾織の価格差がありません。
お好みに合わせてお好きな柄をお選びいただけます。
一般的にカーボンの仕上がりには「クリア仕上げ」と呼ばれる塗装による処理が行われています。これによりカーボン表面を保護し、光沢が有るツヤツヤな表面に仕上がります。弊社では光沢の有る「ツヤ有り仕上げ」も自慢ですが、お客様の車体のイメージにあわせて、光沢が無い「ツヤ消し仕上げ」も行っております。
ツヤ有り仕上げは、光沢有るクリア塗装が特徴です。光沢がある為に非常に存在感があり、カーボンを主張したいユーザーに人気です。また、細かい傷などからも塗装の被膜で守ってくれます。
ツヤ消し仕上げは、マットな印象でレースカーのようなイメージに見えるのが特徴です。
また、カーボンは紫外線に弱いため、時間が立つと変色してきますが、弊社のツヤ有り・ツヤ消しのどちらの仕上げも、「UVカット処理」を行っております。
※UVカットの耐候年数は1年とします。
Carbonyブランドのドライカーボン技術をより多くの方に装着して貰いたいと開発したのが「カラーカーボン」です。
プリプレグシートに特殊加工したケブラー繊維を配合することで、お客様の車両のコンセプトに沿ったカラーのカーボンを提供することが可能になりました。
Carbonyブランドの最大の特徴である、「ヨレ」の無い綺麗なカーボンの仕上がりのまま、様々なカラーのカーボン製品をお楽しみ頂けることになり、カスタムの幅が広がりお客様だけの特別な車両に仕上がります。